NTTは国内外でITサービスやデータセンター事業を手がける子会社のNTTデータグループを完全子会社化する方針を固めた。NTTは現在、データG株の約58%を持っている。株式公開買い付け(TOB)で残りの株式を取得する計画で、投資額は2兆円超となる見通しだ。8日の取締役会で決議後、発表する予定。
完全子会社化が実現すれば、データGの上場は廃止し、NTTとの「親子上場」も解消する。意思決定の迅速化や経営資源の効率的な配分などを通じ、データGが力を入れる海外事業の競争力を高めたい考えだ。
データGの連結売上高は約4.3兆円で、NTT全体の3割超を占める(2024年3月期)。官公庁や金融向けのITサービスを得意とし、近年は生成AI(人工知能)需要を背景にデータセンター事業が好調だ。同社によると世界シェアは3位。
データGは、1967年に日…